Philips hueは1600万色の調光ができて多彩な空間アレンジが愉しめます。 特に北欧モダンのインテリアはシンプルな色調のものが多く、ライトの色で大きく表情をかえることができます。今回はhueの間接照明で表情を変える我が家のインテリアを紹介します。
目次
1. Philips hue って?
ひとことで言うと、多段階・多色調光が可能なLED電球です。 さらに無線通信により離れた場所からでもスマホやスイッチひとつで簡単に操作できます。
hueの電球は通常のソケットと同じE26金口なので、既存の電球からhueに取り替えるだけで使えます。
技術的にはZigBeeという無線通信技術を使ってhue同士が通信します。これにより面倒な配線をしなくても簡単に多数のhueを設置・増設していくことができます。
またhueブリッジという機能によりInternetなどのIPネットワークにも接続できます。 これで家の中からでも外からでも、明かりを操作できます。たとえば、スマホのGPSと連動して、家から離れたら明かりを落としたり、家に近づいたら点灯させることなども簡単にできます。
1-1. hueはどんな明かりが創れるの?
hueは色調や明るさを調整することで約1200万色を再現できます。
たとえば、ベーシックな白熱灯やオレンジ系、神秘的な青や紫などにも変えることができます。
これなら気分にあわせてシンプルな部屋を自在にアレンジできます。
2. hueを使った間接照明
ここからはhueを使った間接照明の例として、私のささやかなこだわりを紹介します。
我が家のインテリアは白とシルバー、ナチュラルカラーをメインにシンプルに構成しています。そして、くつろぎのスペースでは、リラックスして過ごせるように光源が直接視界に入らない間接照明にしています。
現在、hueを使った間接照明は以下の8灯です。
- リビング・テレビ裏(2灯)
- リビング・フロアスタンド(2灯)
- ダイニング・ペンダント(2灯)
- 寝室・ベッドサイド
- 浴室
2-1. リビング・ダイニング全体
リビング・ダイニングはテレビ裏とフロアスタンド、ペンダントに6灯のhueを使っています。
約10畳の狭い部屋なので、メインのスペースと周辺のスペースで、明るさや光源の位置を変えることで、空間に奥行きを持たせる工夫をしています。
集中して作業をする時は全体を白色系で明るめにし、 リラックスするときはオレンジ系の色調で周辺スペースの明かりを抑え、 映画をみる時はテレビ裏と手元だけを少しだけ照すようにします。 また、夏の暑い日などには気分をかえて水族館風のライティングにしたり、 森林浴風にしてみたりと、ボタンひとつで雰囲気を変化させることができます。
テレビ裏はクリップライトで
テレビ裏はhueをつけたクリップライトをテレビスタンドに挟んでいます。
ライトをやや壁側に向けることで、画面が浮き上がった感じとなり、映像に集中できるようになります。フロアスタンドは部屋の隅に
部屋の隅には和紙風シェードのフロアスタンドをおいています。
床に近い低めの位置に光源を置くことで空間に奥行を感じることができるようになります。
このスタンドは中に電球が2灯あるところが地味にポイントです。
電球をhueにすることで、2灯とも点灯させて周囲を明るく照らすこともできるし、床に近い下のランプだけ点灯させて奥行きをもたせたりと、フロアスタンド一つで異なるアレンジが可能になります。
普通の電球ではできないですよね。
ちなみに、実際に使っているフロアスタンドはコレなんですが、
私の中ではイサム・ノグチのakariをイメージしています。ダイニング
ダイニングはペンダントランプを2灯吊りにしています。
このランプはポリカーボネードのシェードから柔らかい光が漏れるところがお気に入りです。また2灯吊りにすることでテーブル上を満遍なく照らすことができます。
これもランプをhueにすることで、明かりの表情を変えられるので、白いダイニングテーブルと合わせて、いろいろな雰囲気を愉しむことができます。 ちなみに、我が家は賃貸なので天井のローゼットの位置がイマイチだったのですが、 ライティングレールを使ってぎりぎりテーブルの真上に吊るすことができました。
2-2. 寝室
寝室は心地よく眠りにつき、すっきりと目覚めるためにも、特に明かりが重要なスペースです。
我が家では、ベッド足元のウッドボックスの中に丸いライトを置いています。
これで足元の低い位置を中心に部屋を照らすことができます。
くつろぐ時は、やはりオレンジ系で明るさを抑え気味にして、
目覚める時には、白色で明るさを全開にします。
hueアプリのタイマーをセットしておけば自動で点灯するので、外が暗い朝でも自然に目覚めることができます。
2-3. 浴室
浴室もリラックスしたい場所ですよね。
hueを使えば、一日の終わりで疲れを癒やしたい時は明るさを控えめにし、朝のシャキッとしたい時は白色で明るめにするなど、その時の気分で自由に明かりを選べます。 前に別の記事で書きましたが、 湯船につかるときは、入浴剤の色とhueの明かりを組み合わせてセレクトすると、 ちょっと贅沢な時間にすることができます。
以上が我が家のhueを活用した間接照明の例でした。
3. hueアプリ&スイッチ
このhueがどのように操作できるのか、ポイントだけ紹介します。
3-1. アプリ
アプリはメジャーなものにhue純正のアプリとApple Home kitの2種類があります。
基本的な機能は概ね一緒なので、hue純正アプリの方の基本操作を紹介します。
hueアプリを立ち上げると、
あからじめ設定しておいた「部屋」が表示されます。
この画面で「部屋」ごとの明かりをON/OFFしたり、明るさを調整することができます。
この画面で部屋をタップすると、さらに詳しく「ランプ」毎の明るさや色調を調整することができます。
また、あらかじめ設定しておいた「シーン」を選ぶこともできます。
つぎに、「部屋」と「ランプ」の登録方法を説明します。
まず、この設定画面で「ランプ」に名前を付けます。 「ランプ」はあとで説明するhueブリッジを接続すると自動的に検出されます。
私の場合、8灯のhueそれぞれに名前をつけます。テレビ裏は「TV Left」「TV Right」のような感じです。
そして、「部屋」を作成して名前をつけます。「部屋」を作っておくことで複数の「ランプ」をひとまとめに操作できるようになります。私は4つの「部屋」を作成しています。
ここで作成した「部屋」をタップすると、どの「部屋」にどの「ランプ」を登録するかを選択する画面がでてきます。
基本的な操作はこんな感じです。
3-2. hue スイッチ
hueの操作を毎回スマホからするのが面倒な方のために、hue用のスイッチが2種類用意されています。
左側がHue Tap、右側がHue dimmerスイッチです。Hue Tapは、あらかじめ3つのボタンにどの部屋のどのランプをどのような明かりにするかを割り当ておくことができます。あとはボタンを押せば、割り当てた明かりに簡単に切り替えることができます。 たとえば、「食事用」「くつろぐ用」「映画用」を3つのボタンに割り当てる感じです。
Hue dimmerスイッチも、予め4種類の明かりを割り当てることができます。 こちらは、ONボタンを押すたびに順番に切り替わります。さらに、選んだ明かりに対して明暗を調節することもできます。
3-3. 音声操作
これらの操作はiPhoneのSiriに話しかけて音声で操作することもできます。
「Hey,Siri,ダイニングの電気をつけて」とか「寝室を暗くして」のような感じです。
4. hueの接続方法
では、hue接続方法を簡単に説明します。と言うか簡単です。
まず、hueブリッジを自宅のWifiルータにLANケーブルでつないで電源ON、 あとはhueアプリを立ち上げると、hueアプリがhueブリッジを自動的に検出して登録してくれます。
以上、hueの操作・設定方法でした。ものすごく簡単でしょ?
さいごに
hueを使った間接照明のアレンジ例とhueの使い方を紹介しましたが、いかがでしたか?
部屋がシンプルであればあるほど、明かりのアレンジの自由度が広がるので、オリジナルな空間創りを愉しめると思います。私も、まだ他にも試してみたいことがいろいろあるので、もう少しhueを追加しようかなと思っています。
みなさんも、hueを使った間接照明で空間アレンジしてみませんか?